2007年10月12日金曜日

フォレストボード

先日、東京12chの「ドリームハウス」という番組で「フォレストボード」が断熱材兼内装壁下地材として使用されているのが放送されたそうで、急にあちこちから「フォレストボード」の問い合わせが舞い込んできておおわらわです。フォレストボードってなに?と思われている方がほとんどだと思います。建築材料としてはマイナーな存在でしたのでね。
 フォレストボードは秋田杉の産地で考えられたものです。今まで産業廃棄物として廃棄処分されていた杉の皮と、杉を製材や加工したときに出る杉の挽粉や端材を粉々にして混ぜ合わせ、コーンスターチで固めたものです。それがグラスウール10Kをしのぐ熱伝導率が出、さらに調湿効果、吸音効果、抗菌作用等々があることがわかりました。産業廃棄物になる物を利用するだけでもエコなのに(消却廃棄してしまえばCO2は大気に出てしまいます。)。杉の皮と、木と、コーンスターチの自然素材以外の物は含まれていませんので、環境や人の健康に負荷を与えません。また、元は杉の木ですので、生産するのに多くのエネルギーはかからず(石油科学系の断熱材を使うのに比べCO2排出量を抑制でき)、CO2の固定化にも貢献できます。繊維系の断熱材は経年変化で壁内でへたったり、ずり落ちたりする事がありますが、フォレストボードはほとんど変形しなくてその形を保ちます。それに加え、実験中ではありますが、ボードの固定の仕方を工夫すれば壁体力がいくらか見込めるようです。
 ただ、断熱材として利用するだけでなく内装下地材としても利用を検討しています。漆喰や土壁の下地としても利用できますし、直接柿渋や塗料を塗って内装材として使ったり、フォレストボードに直接壁紙を貼ったりもしています。詳しくは木創のホームページhttp://homepage2.nifty.com/mokusou/fboad4.htmを参照して下さい。
 
また、フォレストボードを使うことにより、山にお金が還元します。
ほんとにすばらしい商品だと思います。是非みなさんに広めていきたいです。

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