2009年5月27日水曜日

京町家見学

5月23日(土)関西自然住宅推進ネットワークで京町家を見学して参りました。地元に住んでいながらいままでなかなかいけていませんでした。「楽町楽家」というイベントに乗じて見学を実施したのですが例に漏れず流行のインフルエンザのおかげで「楽町楽家」イベントは23日・24日の両日全て中止ということで町屋の見学だけで終わりました。午後1時30分に1件目の見学する「長江家」に集合しご主人の長江様より説明を受けました。そこには住んでおられませんがご主人は「大阪屋」という屋号で呉服反物を商いしておられます。玄関に入れば幅1間の土間がずっと奥まで続いており、丸の中に屋号の大を染め抜いた赤茶の暖簾がかかり視線を止めています。京都の町や独特の鰻の寝床ですね。昔は間口の広さで税を取ったそうで、出来るだけ間口を狭くして奥へ奥へとひろがっていったそうです。外の暑さと明るさとはうってかわって涼しさと薄暗さを直感できます。奥の手入れされた庭が、薄暗い部屋の中から奥の座敷を通し見ると輝いて見えます。夏には御簾が下がり、建具は葭戸が入ると、これぞ京町家という景色です。中庭の奥には離れがあり濡れ縁の雨戸ではなく全面ガラス戸が入っています。ガラスのゆがみに長い年月を感じます。今にてお茶の接待を受けくつろいでいると、表の様子が格子を越しに見える風情が何ともいえませんでした。色々説明を受け、すばらしい町屋をずっと残していかなければならないなと痛感しました。長江様ありがとうございました。
 この後杉本家もけんがしさせていただきました。その話はまたの機会で。

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