2008年5月14日水曜日

茶摘み体験交流会

 5月11日(日)に私が事務局をしています21お茶のふるさと塾の「茶摘み体験交流会」を宇治田原の塾茶園で開催しました。年々参加者は増え続けていて、本年度は200名物参加申し込みがあり最終的には150名程度になりましたが大盛況でした。遠くは福岡県からや、イギリスの留学生も参加されました。スイスから2名の方がこの茶摘み体験交流会のためにわざわざ来られることになっていましたが、旅券がとれず断念されました。茶摘みも国際的になったとみんなで喜んでいました。

 当日は雨男が一人居て前日より降り続いた雨が朝まで残っていましたが、開会の時点ではあがっていました。午前中は茶摘みをじっくりして手揉み体験もしてもらいました。茶摘み娘の衣装を着た女性のまぶしいこと、まぶしいこと。「♪夏も近づく八十八夜、‥‥‥つまにゃ田原のちゃにならぬ♪」(「茶摘み」の歌は宇治田原の風情を歌ったものといわれています。)思わず口ずさんでしまいそうです。今年は芽も伸びていて摘みやすく、全員で45㎏の生葉を摘むことが出来ました。摘んだ生葉は製茶加工して参加者に送りました。1人あたりは約50gでした。45㎏の生葉を製茶加工すると9㎏になるんです。それと手揉みですが仕上がるまで4~5時間もかかります。昔の人は辛抱強く5時間も揉み続けたのですね。


 午後からは宇治田原町文化センターで「茶香服」と「おいしいお茶の入れ方」と「展茶(抹茶にする葉)を石臼で挽いて抹茶にし点てて飲む」ことを体験してもらいました。茶香服は闘茶ともいい、お茶の銘柄当てクイズのようなもの。昔はお金をかけた博打でエスカレートして土地や家まで賭けるようになり室町幕府より禁止令が出るほど流行ったとか。参加者は当たりはずれに歓声を上げていました。石臼で展茶を挽いて抹茶にし点てて飲む。抹茶は見る機会はあっても、展茶の葉は一般にはなかなかお目にかかれないもので、石臼で挽くのですが反対に回したり、挽く速度が速かったり遅かったり、それでも石臼の間から抹茶が出来てくるのは感動ものです。自分で挽いて自分で点てて飲んだお茶は格別の味がするみたいですね。また、おいしいお茶の入れ方を日本茶インストラクターの形谷さんから教えていただき、お湯の温度の設定でお茶の味が変わることを理解され、きっと次にお茶を入れられるときは、飲み手をうならされていることと思います。

 アッという間に時間がたち、全行程が終わり特産品をお土産に解散になりました。ほんとに参加された方々にとっても主催者側にとっても楽しくて有意義な1日でした。

 ああ~、疲れた!

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